野間の人々は、田畑や文化を守り支え合いの心でこの村を守ってきました。
流行に左右されず、この土地が持つ本来の魅力を引き出すことで、心地良く感じられる暮らしを手に入れててきました。
雨や雪、時に厳しい自然現象の中で、人が生きるために最小限と思われていた恵みこそが、最高の米作りの栄養の源になってくれます。
季節により、山里の風景は様々な表情を変え、私たちを楽しませてくれます。
寒暖差が生み出す気候により、生きものたちにも潤いがもたらされ、この土地ならではの景観や植生を生みだしています。
土や水の持つ栄養分こそが、米や野菜たち本来の力を引き出すのだと信じているのです。
谷間を伝う清水が水田に流れ込みます。
「天の恵みガラシャ」を育てる田には、肥料を与えていないので収穫量は格段に少なくなります。
一粒の米に必要以上の養分が含まれないから、旨味成分が凝縮するのです。
水と土の力と愛情で育つ米こそ一番おいしい米だと私たちは考えます。
丹後半島のど真ん中の山間部に位置する地域で、林野率が90%近くある一方、耕地率は僅か2%に満たない典型的な山村地域です。
冬季は多くの積雪があり、特に昭和38年の豪雪(三八豪雪【さんぱちごうせつ】)時から野間地域の各地区の人口は年々減少しています。
朝夕の寒暖差は大きく、自然条件と清流野間川を流れる極めて良質な水に恵まれ、アユ・アマゴ・ウナギ漁等の川魚や、米・そば等の農作物作りに適した地域であるほか、地域内には豊かな自然と併せて悠久のロマンあふれる歴史・文化的な資源が多くあります。